カスタマージャーニー(Customer Journey)とは、顧客が商品やサービスを購入するまでに経験する一連のプロセスを指します。このプロセスには、顧客が商品やサービスに興味を持ち、調査を行い、最終的に購入を決定するまでの様々な行動が含まれます。
マーケティングでは、購入までの消費者行動パターンに基づいて、具体的な施策を考え、PDCAサイクルを回して最大限の売り上げを生み出すことが重要です。
そのため、マーケターにとってカスタマージャーニーの作成は、必要不可欠な作業のひとつです。
しかし、具体的にカスタマージャーニーを作るにはどうしたらよいのかとお悩みの方も多いのではないでしょうか。
この本では、マーケティングオートメーションに落とせる具体的なカスタマージャーニーの作成方法、設計図の作成方法、KPIの設定方法など、マーケティングに必要な要素が全て紹介されています。
小規模事業者の方から大規模なWEBマーケティング担当者の方まで、集客にお困りの方にはおすすめの内容となっていますのでご紹介いたします。
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マーケティングオートメーションに落とせるカスタマージャーニーの書き方
マスマーケティングから1to1マーケティングへ
マスマーケティングから1to1マーケティングへの変化もあり、消費者の行動パターンを考慮しながら、よりニッチな分野でも施策を実行することが成功のカギです。
しかし、消費者の行動パターンは非常に複雑であるため、一人ひとりに対応するのは困難です。ですが、インターネットが普及したことで、マーケティングオートメーションによって顧客ごとに施策を実行することが可能になりました。
※マーケティングオートメーション・・・デジタルマーケティングの手法の一つで、顧客の行動データを収集し、そのデータを元に自動的に適切なタイミングで、適切なメッセージを配信する仕組みのこと。
カスタマージャーニーと具体的なコンテンツ作成が思いつくフレーム
顧客との接点を持ち、何らかの行動を促すためには、その顧客の状況や段階に応じた「手法」や「コンテンツ」を提供する必要があります。
そのためには、顧客一人ひとりの特徴を考慮した設定(ペルソナ)が重要です。つまり、顧客を細かく分析して、彼ら・彼女らが求める情報や商品についての嗜好や興味を理解し、その情報に基づいて(カスタマージャーニーの作成)、最適なマーケティング戦略を構築することが必要なのです。
本書で紹介されているカスタマージャーニーのフレームを使えば、顧客の状況に応じた、具体的な戦略を考えることが簡単になります。
何をどうやって初めていいか分からないという方でも大丈夫。具体的なやり方が書かれていますので、ペルソナ設定から始めてみましょう。
カスタマージャーニーの作成
さて、カスタマージャーニーの作成方法です。まずはターゲットの状態を明確にし、パーセプションチェンジしてもらうための施策を考えます。
パーセプションチェンジとは、顧客が感じる認識・理解、心理状況の変化のことです。そして、パーセプションチェンジを意識することで、カスタマージャーニーの作成が簡単になると本書では語られています。
カスタマージャーニー全体の工程は下記のようになります。より詳しい内容は本書をご覧ください。
全体のフォロー
- 目標の策定・・・何を獲得したいのか具体的な目標
- ターゲットとニーズの策定・・・どんなニーズを持ったどんな人たちか
- スタートとゴールの策定・・・カスタマージャーニー現時点と最終目標地点
- 全体行程の策定・・・パーセプションで規定
- 遷移(せんい)指標の策定・・・どのデータがどうなったらターゲットがパーセプションチェンジしたと見なすか
- 手法の策定・・・パーセプションチェンジさせるために必要な手法(メディア・施策)
- コンテンツの企画・・・消費者心理をついた企画(驚き、アイデア、心を揺れ動かす、行動を促す)
- KPIの策定
LTV(ライフタイムバリュー)意識しよう
今は1to1マーケティングが可能になったため、企業の多くが顧客生涯価値(LTV)を最終目標に設定するようになりました。
LTVとは、顧客が自社の商品やサービスを利用し始めてから終わりまでにもたらす利益のことです。
1to1マーケティングは、高単価で長期的な関係を維持することを想定している場合が多く、ロイヤリティーマーケティングとして、長期的な優良顧客の獲得を目指すことが目的になります。
消費者一人ひとりに合わせた1to1マーケティングは、D2Cマーケティングに有効であり、カスタマージーニーの策定は欠かせません。
ニッチな分野で売上を確保したい小規模事業者にとって、たった一人の消費者心理と施策を考えることが成功につながリます。
ぜひ、本書を読んで、カスタマージャーニーと施策の作成を実践してみてくださいね!
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マーケティングオートメーションに落とせるカスタマージャーニーの書き方